今、愛健が『微生物肥料』を強く勧める理由!
今まで農作物における農薬の残留基準値の設定は『慢性毒性』の指標である
『1日摂取許容量(ADI)』に基づいていました。
平成26年からは、国際的な農薬残留基準の設定の流れを受けて、
農薬使用の安全性をさらに確保するようになりました。
『急性毒性』の指標として『急性参照用量(ARfD)』に基づく評価も、
併せて行われるようになりました。
『急性参照用量』は、農薬の安全使用基準を守っていてもおこる
残留のバラツキと個人差のある食品摂取量をふまえて、
高濃度の農薬が残留している農作物を短期的(24時間以内)に
多量に食べた場合でも、健康に悪い影響を与えない
『1日あたりの残留農薬摂取量を短期の安全レベル』として設定したものです。
複数の評価方法を併用することで、今まで使用していた農薬も
使用の規制が強まる可能性があります。
化学農薬を使用するに伴うこの問題は、規制方法が変われば
それに合わせて対応しなければなりません。
この問題の解決案として、できる限り化学農薬を使わない
農作物の栽培が必要となります。
愛健の肥料は微生物の力で土壌を健全に!
農薬等の使用を減らしたい方は、ご相談下さい。
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★薬剤耐性菌と薬剤抵抗性害虫について
化学農薬等の薬剤を使用した場合のリスクとして、
『薬剤耐性菌』と『薬剤抵抗性害虫』があります。
殺菌剤を使用することで『薬剤耐性菌』が発生します。
耐性菌には、何よりも病害の初期防除を徹底することで、
薬剤を使用する頻度・量を抑える必要があります。
病気が多発した状態や重症化して病原菌密度が高いところに薬剤散布を
くりかえすことは『薬剤耐性菌』発生のリスクが高まります。
同じく、殺虫剤等の薬剤をくりかえし使用することで『薬剤抵抗性害虫』が発生します。
使用する殺虫剤に強い個体が生き残り、最終的には抵抗性のある害虫の集団となります。
とくにハダニ、アブラムシ、コナガなどの害虫は、
産卵から成虫までの生育期間が短いので、連続的に世代交代をくりかえし、
薬剤に抵抗性のある個体が増えやすい害虫です。
病害や害虫には、化学農薬等の薬剤に頼らない方法での防除を行い、
必要最低限の薬剤のみで農作物を栽培する工夫が必要です。
土壌中には植物の根から侵入して、植物を枯らす病原菌が数多く存在します。
これらの病原菌は、土壌中に無数といる微生物の中のほんの一部です。
土壌中に生息する有用な微生物を優勢の状態にする(増やす)ことで、
植物に害を及ぼす病原菌を抑え込むことができます。
例えば、ある種の微生物が増殖するときに出す抗生物質には、
土壌病害の代表的存在である『フザリウム菌』の育成を阻害する効果があります。
そうすることで、フザリウム菌が原因でおこる萎凋病・萎縮病などの
病気の発生を抑えることができます。
微生物を活用した病害防除は、化学的な農薬を減らす傾向にある現在では注目されています。
病原菌の増加を阻害する『拮抗微生物』などの探索が世界各国で行なわれています。
今後はさらに実用化されて、病害防除の主力となるかもしれません。
土壌微生物の中には、病害菌を運んだり、作物に悪影響を及ぼす種類がいますが、
作物を栽培するに適した土壌を作るのに、土壌微生物の力は欠かせません。
微生物は、糸状菌や放射菌などの菌類(カビ)、
酵母や乳酸菌などの細菌(バクテリア)、藻類、原生動物の4つに分けられます。
その中で、土づくりに貢献するのが、菌類と細菌です。
最初に菌類が土の中にある有機物(動物のふんや落ち葉など)を大まかに分解します。
次に細菌が細かく分解して植物が吸収できる養分にします。
この過程の中で、微生物はノリ状のネバネバした物質を出し、
土壌中の砂や粘土の粒子をくっつけます。
こうすることで団粒構造の土ができるのです。
わずか1グラムの土の中には、少なくとも1億以上の微生物が
生息していると言われ、それらの微生物がいないとよい作物を
つくる健康的な土にはならないのです。
微生物の力で土壌バランスを整える
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★土壌には水と空気のバランスが重要
作物の病害虫への抵抗力が低下する最大の要因は、根張りの悪さ、根の活力の低下にあります。
土壌管理のポイントは、根を健康に伸長させるために、適度な空気(酸素)と
水分・養分を供給できるように土壌環境を整える必要があります。
農耕地の土壌は、鉱物粒子、土壌有機物など大小多数の粒子からなる多孔質の物質で、
この粒子間のすき間に水と空気を保持しています。
土壌の固さや通気性、保水性などの物理的状態の指標となり、作物の成長に
大きく関わっています。根を支え、酸素、水、養分を供給するので、これらの
バランスのよしあしが成長に大きな影響を与えます。
通気性の悪い土壌は、根腐れや病気発生の原因になります。
保水力のない渇きやすい土壌は有用微生物やミミズなどの小動物が少なくなり、
病害が発生しやすくなります。
★「団粒構造」で適度なすき間を
作物の栽培に適した土壌は、雨水が適度に保持されるとともに、適度に排水されること、
根には十分な酸素を供給することも必要です。
土壌には適度なすき間が必要で、「団粒構造」を発達させなければなりません。
「団粒構造」とは土壌粒子(粘土や腐植)が結合して集合体となり、
その集合体がさらに大きな集合体となります。
土壌が団粒化すると、土壌中のすき間が多くなり、通気性が良くなるとともに、
暖流の微細なすき間に含まれる水によって、保水性もよくなります。
土壌の団粒化は作物の成長と、根の張りに大きく影響します。
単粒構造を団粒構造に変えるには、有機物の投入が重要です。
ただし、未熟な有機物の投入は逆効果で、十分に腐食した堆肥や有機物を
使用することが原則です。
★未熟な堆肥は逆効果!病害虫発生の元になります。
植物にとって適した土にするには、有機物をたっぷりと含む質のよい堆肥が欠かせません。
堆肥は落ち葉や家畜ふんなどの有機物が土壌中の微生物の力で発酵し、分解したものです。
土壌の団粒化を進める有用な土壌動物や土壌微生物の活動を活性化する働きがあります。
その結果、病害菌の発生や害虫の発生を抑制する効果も期待できます。
堆肥は、主原料によって植物性堆肥と動物性堆肥の2つに分類されます。
市販の堆肥は材料や含有成分などの表示を確認して選ぶことができます。
堆肥は完全に発酵・分解が終わった『完熟堆肥』を使います。
完全に乾燥していているからと言って『完熟堆肥』とは限りません。
分解途中の未熟な堆肥は、病害菌や害虫の発生、有害ガスの発生、
土壌中の窒素欠乏などの悪影響をおよぼします。
「(葉や枝などの堆肥の元となる)材料の形が残っている」「悪臭がする」
「にぎると水分がある」などの状態であれば、未熟な堆肥である可能性が高いです。
堆肥の種類や発酵の具合にもよりますが、『完熟堆肥』は少なくとも
植付や種まきの2〜3週間前までに、堆肥をまき、すき込みながら、
大きな土の塊がなくなるように耕す必要があります。
事前に土によくなじませておくことで、土の状態を最適な状態にすることができます。
※未熟な堆肥の場合は、数ヶ月以上前に土壌に施し、すき込んで、耕し、
十分に時間をかけて土壌の中で発酵・分解させる必要があります。
1つの作物が収穫までに必要とする肥料の成分と量はだいたい予測することができます。
土壌診断の結果をふまえて、不足している成分を補うことが大切です。
家庭菜園などでは手のかけ過ぎ、肥料の与えすぎで養分過多により
『生理障害』を起こすことがあります。
農業生産者はコストの面でも肥料を与えすぎるということは避けたいものです。
例えば窒素肥料が過剰になると「つるぼけ」を起して、
花や実がつかずに葉ばかりが茂って、植物全体も軟弱に育ってしまいます。
軟腐病や腐敗病などの病気に対する抵抗力も低くなります。
また、リン酸は水に溶けにくいため土壌中に蓄積されやすい栄養分です。
長年蓄積されたものが過剰になり、根こぶ病や萎凋病などが起こりやすくなります。
原則、肥料は適切な量を、肥料切れを起こす前に施します。
愛健の肥料には微量成分も含まれています。
詳細はお気軽にお問合せ下さい。
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肥料を選ぶポイント
肥料にはいろいろな種類があります。
有機質肥料は油かすや鶏ふんなどの動植物由来の肥料です。
化学肥料は空気中の物質や鉱物などから、化学的に生成するものです。
化学肥料は、必要とされる三要素のうち1種類だけの『単肥』、
2種類以上を混ぜた『配合肥料』、2種類以上を合成した『化成肥料』などがあります。
市販の肥料の袋には、必ず『成分量』が含有量(%)で表示されています。
購入の際は必要な成分含有量を確認の上、購入しましょう。
植物を病害虫に負けない強い体質にし、抵抗力を維持するためには、
安定した肥効(養分が過不足なく供給されている状態)が重要になります。
肥切れして養分が足りないときだけでなく、肥料がドカ効きしたときも、
病害虫にかかりやすくなります。
例えば、アブラナ科の葉菜は、
肥切れすると葉が固く老化し、耐寒性も下がり、病気にもかかりやすくなります。
ナス科の果菜に葉カビ病や灰色カビ病が出るのは、樹勢が弱ったときで、
樹勢を維持することが重要な防除対策になります。
逆に、いもち病は窒素(N)が多すぎると発生しやすくなり、肥切れのない
バランスのよい肥効によって、病害菌を寄せ付けない抵抗性のある植物が育ちます。
養分の欠乏や過多などは、土壌チェックをしながらバランスを維持することが大切です。
愛健の肥料には植物の成長に必要な成分が含まれています。
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